まだWEBショップに載せきれていない商品の一部を紹介します♪

WEBショップの商品登録を進めているのですが、なかなか前に進まずに新年を迎えてしまった2023年の1月1日。

皆様、明けましておめでとうございます。今年も、徳留アクア工房と徳留工作工房を、よろしくお願いいたします。

2023年を飛躍の年にするために、「三方良しの精神」を持ちながら笑顔で努力します。

 

――ということで。WEBショップの本格稼働前にお正月が来てしまいました。(年賀状にも「HP見てね!」とドヤ顔で書いたのにぃぃぃ……ごめんなさい!!)
せっかくなので一部の商品だけでも、熱い中身を紹介できたら良いなと思いますので、じゃんじゃん写真(場合によってはイメージや素材写真)と商品名を載せていきたいと思います♪

 

①自然なレイアウトの「デザイン水槽」や「苔ボトル」などの通信販売

水草水槽やボトルアクアリウムといった「水がたぷたぷ入っている容器」は、ゆうパックなどの宅配便で送ることは出来ません。
しかし、水を抜いたり、元々水なし(山野草とコケだけなど)で作れば、ある程度までの大きさや重さまでなら、全国に発送することが可能です。
また、プロの技術と知恵で「全国に発送しても破損やレイアウト崩れが起こらない方法」もあったりします。

徳留アクア工房でも、日常の中で癒される30㎝×30㎝×30㎝の立方体で作る『自然を切り取った水槽』や『苔ボトル』を、そのように制作&梱包して発送いたします。ちなみに、コケリウム、ビバリウム、アクアテラリウムなどにも対応した商品を準備していますので、自由度や育成の難易度なども幅広く選べるようになります♪

販売価格は、今まで水槽や苔ボトルに親しみがなかった方にも「ちょっと試してみようかな?」と楽しんで頂きたいので、3500円~8000円(苔ボトルなどの容器モノや小さな水槽のモノ)や1~3万円程度(30㎝キューブ水槽以上や植物育成LEDやミスト付き等の場合)が上限となるように制作したいと準備しています。

今後、制作事例やサンプルも載せていきますので、2023年1月15日をこうご期待!

②水槽メンテナンス&水槽の販売設置や水槽レンタル(鹿児島市近郊)

鹿児島市近郊(鹿児島市内、姶良市、日置市やその近郊)限定にはなってしまうのですが――徳留アクア工房のスタッフが直接訪問して、水槽を設置したりメンテナンスしたりするサービスを『WEBショップから注文できる』ように計画しています。
プロであり生き物愛好家でもあるスタッフの経験と技術と知恵が光る、格好良くて癒される水槽を皆様の日常の中にご提供します♪

お店や会社や施設などにレイアウト水槽を置く場合には、「癒し効果だけではなく、会話や営業のきっかけとなり、リピーターアップにも繋がる水槽」をご提案しています。
具体的には業種や事業内容などをヒアリングした上で、「桜島の溶岩石や流木を使用する」「中に入っている植物や生物の一覧リストを水槽の横にポップで立てる」「鹿児島の歴史や文化にちなんだテーマのアート水槽を作る」などして、お客様の業務に絡めた「話題の提供や営業の切っ掛けを作れる水槽」×「置くだけで癒される水槽」にいたします。

 

例えば、上の写真の水草がたくさん植わった水槽。
テーマは「溶岩石と水中に埋もれた、南国の古代文明」をイメージしています。水草が植わる石組みには、鹿児島にある活火山『桜島』の溶岩石を業者さんから仕入れて使用しており、そこに「溶岩プレートを切り出した廃材(真っ直ぐなラインが残る溶岩石)」を組み合わせて、水中に沈む古代文明の遺跡の入口を作っています。

溶岩石を加工する技術を持った文明が、溶岩と水という自然の力に押しつぶされて消えていく。それはまるで「自然を制御できた」と勘違いしがちな現代の私たちにも、日々の綺麗な癒しの姿と共に「何かピリッとする刺激」を伝えてくれそうです。
入っている魚が少ないのも意味があって――

――などと語りましたが、せっかく水槽を置くのなら「綺麗で癒されるだけの水槽」ではもったいないじゃないですか(笑)
ある程度以上の高い費用を払って作るのであれば、鹿児島への郷土愛や自分の趣味と水槽レイアウトを絡めて「熱いうんちくを語る」のも断然ありだと私は思います♪ 「水槽×鹿児島文化」とか「水槽×フィギュア鑑賞」とか「水槽×大正のハイカラな空気感」などなど。
「あなたの熱意の源(好きなこと)」と徳留アクア工房の水槽をコラボレーションするときっと楽しいはずです♪

 

ちなみに、水槽をゼロから新品で揃える場合、上の画像では――90㎝の水槽や水槽台&飼育機材や水草育成用品&溶岩石や動植物を含めて――もう1つ同程度のレイアウト水槽を作るには材料費だけで18万円程度掛かります。作業する人間の人件費や交通費も考えると、さらに見積もり金額はアップします。しかし、徳留アクア工房では(費用は水槽サイズや何を飼育するかで変わってきますが)メインは3万円~10万円の範囲でご提供できるようにと考えました。

例えば、「1規格小さくなる60㎝水槽なら、90㎝水槽の半分~1/3程の初期費用で制作が可能」で「2規格小さくなる30㎝キューブ水槽なら、90㎝水槽の1/5程の初期費用で制作が可能」だと見積もっています。癒し効果や格好良さは大きな水槽の方がある――というのは正直な感想ですけれど、ビジネスとしての注目効果や会話のきっかけなどの「得られる効果は変わらない」のに費用は大きく抑えられるので、初めてレイアウト水槽を導入される方には30㎝や60㎝の水槽がおすすめできます。
たとえ30㎝×30㎝×30㎝の水槽でも、表現できる世界は無限大ですからね♪

もちろん、面倒な定期的な水替えや厄介な藻類対策などのメンテナンスも、徳留アクア工房に丸投げして代行ができます。
飼育相談も兼ねつつ「単発・毎月・月2回」などの頻度を選べますので、予算や生き物にあわせてメンテナンスもご利用いただけたらと思います。特典として、「当工房で水槽セットを注文してレイアウトまでご依頼される方」や「定期メンテナンスもお申込みされる方」には、設置費用やレイアウトデザイン費用の割引も用意しております。(WEBショップ稼働に合わせて、水槽メンテナンスの料金も変更予定です)

③魚類や両生類等の生体販売と養殖について

WEBショップでは、メダカや金魚、熱帯魚や両生類といった生体販売も行います。基本的には「仕入れた生体」と「自家繁殖の生体」になります。
しかし、年々飼育の規制が入る水槽のペット業界の未来を考えると、「ペット生体の安定養殖が今後の50年では欠かせない」と感じます。

私も、アマミシリケンイモリの「綺麗な色や柄の子達」と「血統維持のための普通に近い柄の子達(累代して近親交配することによる影響を防止するため)」を家で飼育していますが――イモリを殖やして流通にのせるのは、現状では結構な重労働です。タイマーや自動ミスト散水機などを上手に使い、負担が少なくて効率も良い繁殖方法を早急に作っていきたいと考えています。

そんな私が大好きなアマミシリケンイモリやアカハライモリは両生類。
両生類と言えば、2022年には日本産のサンショウウオの多くが商用取引禁止になるなど、趣味での飼育が年々難しくなる気配があります。
イボイモリが天然記念物に1978年(沖縄県)と2003年(鹿児島県)に指定されて、一般の人は新規での飼育が出来なくなった過去は正直、繰り返したくありません。

徳留アクア工房としては「あと5年以内に、国産イモリ類の繁殖個体を安定して流通させること」が大切だと考えています。5年後なのか、10年後なのか、50年後なのか……アマミシリケンイモリやアカハライモリが天然記念物に指定されたとしても、「養殖してマイクロチップを埋め込んだ個体ならば(水族館や大学以外でも)ペットとして飼育できる未来」が残るように、今から動いていないといけないと思っています。

将来的には、天然記念物の日本犬などのように「両生類の血統書+マイクロチップ」が飼育の条件となる――かもしれませんね。そうならない豊かな環境を残すことが一番ではありますが。

なお現状では、奄美大島の水辺にはたくさんのアマミシリケンイモリが見られ、中には変わった色や模様の子達もしばしばいたりします。ですが、年々、生息地となる「山沿いの水たまり」が林道工事や開発などで「きれいな溝」になると、イモリの姿は消えてしまうようです。そして残念なのが、次の世代を残すことを考えない島外の業者の乱獲です。

普通のアマミシリケンイモリ(黒色の地味な子達)は、せいぜい1匹1000円でしか売れませんから、大量に採らないと業者は利益になりません。
(私も本格的な規制が入る前に、自分で繁殖させるために奄美大島に採集旅行へ行ったのですが、その時の)旅費やレンタカー代などを出すことを考えると、最低でも6万円は必要になります。6万円の経費を1匹1000円の「普通のアマミシリケンイモリ」で出そうすると……どれだけの数を乱獲するのか……と考えるだけで嫌な気持ちになります。

なお、地元の方から見たら、毎年のようにイモリの採集に来る私も「奄美の生物を採集する人間」でしかありません。世界自然遺産に指定されたり、自然保護区の規制があったり――島で長靴と魚網を持っていると不審者扱いされかねない場所も少なくありません。空港にも、↓のようなチラシが置かれています。

現状では、お目こぼしをしてもらっているのが正直なところです。1人1人の採集者自身がルールとマナーを守り、自然への畏怖と感謝を忘れずに行動したいです。

奄美大島では、飛行機での野生の動植物の持ち出しは禁止されています。宅配便での発送も、窓口で受付を拒否されることが少なくありません。
また、間違った知識で採集禁止場所での採集をしたり、持ち出し禁止の動植物を持ち出したりすると罰金刑や懲役刑を受ける可能性も高いです。アマミノクロウサギなどの哺乳類に限らず、奄美では魚類、虫類、両生類、植物などにも規制が多く入っています。地元以外での採集は、事前に最新の情報(古い情報だと法律違反になる場合もある)を仕入れ、法律を守って行動することが基本です。

――と、少し話がそれましたね。生き物の飼育と繁殖に戻します。

生き物の繁殖にチャレンジしたい方は、購入するだけでなく「繁殖させる生き物の生息地を自分の目で観察する」ことが大切です。
私の場合はアカハライモリやアマミシリケンイモリでしたが――生息地の様子を体で感じ、日当たりや周辺の環境、気温や湿度、食べている餌や生えてる植物などを知ることで、イモリの長期飼育と繁殖につながるヒントをたくさん見つけられました。

例えば、イモリは林道の水たまりにいることが多いのですが、完全に流れの無い水にはあまり数はいません。
それよりも「イモリが流れを感じない程度に山水が流れ込んでいる、ゆったりとした水たまり」にたくさん棲んでいる印象でした。そして、それは飼育環境でも当てはめられます。水槽内の環境をつくる時、「止水にするよりも、エアポンプやスポンジフィルターなどで水の流れを作ってあげると良さそう」「昆虫やミミズ、カタツムリやオタマジャクシなども餌になる」「明るい木陰の水たまりを好む」などを意識すると、健康な状態で飼育できることが多いです。

 

(余談:我が家のイモリの繁殖)
↓2023年の繁殖で一番期待している子達がこちら。父親が左側の模様の入った子で、右側の母親も角度によっては「金箔をまぶしたかのような色」に見えます。

↓奄美の水族館では、このようなド派手な子達も展示されています。こんなイモリがいるなんて、とても綺麗ですよね♪

――ということで、生体販売や繁殖についてはこの程度で。生き物の飼育や繁殖なら、2時間くらいは余裕で語れますからね……(苦笑)

④最後にまとめ&その他の商品について

……なんだか、記事が長くなってしまったので(朝から書いていて、気付けば、もうお昼……)、今日の紹介はここまでにします(笑)
お正月もぽちっと商品登録を進めながら、今回のような紹介記事もちょこちょこ書いていきますので、また次回の記事をお楽しみに♪

 

なお、徳留アクア工房で取り扱うその他の商品には、次のようなものもあります。

・植物&水草(観葉植物や山野草、苔、水草)
・飼育機材(水槽セット、底砂、溶岩石、流木)
・オリジナル商品(水槽改造キット、Tシャツなどのグッズ)
・委託商品(全国から水槽関連の商品を委託可能。生体、植物、機材、オリジナルグッズなど対応予定)
・自然ガイド(魚釣りや昆虫採集のガイド) など。

WEBショップで商品やサービスの説明をして、注文や取り寄せが可能なようにサイトも作り込んでいきたいと考えています。
2023年も徳留アクア工房をよろしくお願いいたします。